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葬儀の会食のマナー

葬儀の会食の意味合いや、会食に出席した際、気をつけるべき点。葬儀の会食のマナー

公開日:2018年03月15日
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通夜や葬儀で参列する際に、お参りの後に行われる「通夜ぶるまい」、火葬の後などに行う「精進落し」といった会食があります。会食の意味合いや、会食に出席した際、気をつけるべき点など知ったうえで、故人をしのびましょう。

故人への供養と弔問客へのお礼

二つの意味合い

会食には大切な意味合いが二つあります。一つ目は、遺族や親族、僧侶などが故人と場を共にして、供養すること。二つ目は弔問客にお礼をすることです。

通夜ぶるまいとは

「通夜ぶるまい」では、精進料理を出す習わしがありましたが、最近では気軽につまめる料理を出すことが多くなりました。地方によっては、お茶だけ、お菓子や軽食を出すなどとふるまい方が違うものです。また、神式では、直会(なおらい)と呼ばれる通夜ぶるまいがあります。キリスト教式では、牧師・神父や親しい人たちだけで簡単な会食の場を用意することもあります。

精進落としとは

火葬が終わった後に行う宴席、「精進落とし」。地方によっては、「精進上げ」「お斎(おとき)」などと呼ばれています。故人の死を悲しみ、肉や魚などを食べずに精進した日々に区切りを付け、日常生活に戻るという意味がありました。かつては四十九日(七七日)の忌明けに行っていた習慣です。しかし、現在では僧侶やお世話になった方々をねぎらう宴席の意味合いが強くなり、ここで葬儀のけじめを付けることに変化しました。また精進落としとして、初七日の法要後の会食を兼ねることも多くなっています。

出席するときのマナー

故人と関係のない話題、故人の死に直結する話題は避ける

故人を思い、しのぶ場です。そのため、関係のない話題は避けます。また、死因などの死に直結する話ももちろん避けます。

遺族への配慮

食事の際はお酒が振舞われます。飲んでいるうちについ気が緩むことも。会場の雰囲気を悪くするような、大騒ぎをするなど振る舞いには注意しましょう。

故人をしのぶ

弔事の席では、故人に捧げるという意味で「献杯(けんぱい)」といいます。通夜ぶるまいも精進落としも、故人への思いをはせるための会席です。本来の意味を忘れないようにしましょう。

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