【曹洞宗の葬儀マナー】葬儀の特徴や流れ
公開日:2018年04月10日
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曹洞宗の葬儀はほかの宗派では見られない特徴があります。
目次
葬儀の特徴
禅宗と呼ばれる宗派の一つです。葬儀では独自の役割が考えられています。
- 死後に釈迦如来の弟子になるため
- 弟子になるために必要な戒名・戒法を授かるための「授戒」
- 悟りを開くために、仏の道へ導く「引導」
「授戒」と「引導」が葬儀のポイントとなります。
葬儀の式次第
- 「剃髪の儀式」
∟引導を渡す僧侶「導師」が剃髪を行う - 「授戒」
∟5つの儀式- 清い水を手向ける「洒水」
- 仏陀の教えを守り、修行者として帰依すること誓う「三帰戒文」
- 生涯で犯した罪を反省する「懺悔文」
- 導師が法性水を故人の頭や位牌に注ぐ「三聚浄戒・十重禁戒」
- 血脈を霊前に供える「血脈授与」
※血脈とは、お釈迦様から故人へと続く仏法の系譜を記したもの
- 「入棺諷経」
∟読経、焼香 - 「龕前念誦」
- 「挙龕念誦」
∟太鼓やハツを鳴らす鼓鈸三通(曹洞宗の特徴) - 「引導法語」
∟導師が個人の生前を漢詩で表現し、松明で円を描き、悟りの世界に導く - 「山頭念誦」
∟ - 「出棺」
∟鼓鈸三通を行い、出棺
焼香の作法
- 焼香台の手前で止まり、ご本尊、遺影、位牌に一礼
- 焼香台に進み、右手で香をつまむ
- 左手を添え、額に押しいただき、念じてから焼香する「正念」
- 2回目の焼香を1回目の焼香のそばにする「従香」額に押しいただかない
- 数珠を両手にかけ、合掌・礼拝
まとめると、「焼香は2回で、1回目は額に手を持っていき、2回目はそのままする」です。
焼香は1回と指示される場合もあります。