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【臨済宗の葬儀マナー】特徴や葬儀の流れ

【臨済宗の葬儀マナー】特徴や葬儀の流れ

公開日:2018年04月05日
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「在来仏教」と呼ばれる伝統的な宗派の一つである「臨済宗」の葬儀の特徴や流れを説明します。

葬儀の特徴

臨済宗は、「禅宗」の一つに分類され、鎌倉時代に伝わりました。自分自身と語り合い、見つめることで悟りを開くという考え方があります。

葬儀は、仏門に入るために戒律を授ける「授戒」、経典を口にする「念誦」、浄土に旅立たせる「引導」によって構成されています。引導は、言葉によって仏教のあり方や教えを伝える「法語」が用いられます。

葬儀の流れ

臨済宗の宗教者「導師」が入場し、剃髪の儀式を行います。現在は実際に剃髪をせず、剃刀を当てて剃るまでです。この後に、「懺悔文」を行います。その次に「三帰戒文」で仏の教えに帰依することを誓い、浄めの儀式「三聚浄戒」「十重禁戒」を行い、正式に仏門に入ることになり、香を焚きます。

故人が棺に入り、閉じられるときに念誦が唱えられます。念誦とは心中または口に出して経文を唱えることを指し、出棺のときにも行われます。
「山頭念誦」と呼ばれる儀式があり、故人の成仏を願って「往生咒」を唱えて太鼓を打ち鳴らします。「鼓ばつ」とも呼ばれています。その後導師によって引導が唱えられます。

焼香の仕方

  1. 仏前で合掌し礼拝する
  2. 抹香をつまみ、香炉に入れる
  3. 合掌して礼拝する

焼香は1回が基本ですが、なかには2回、3回行うケースもあります。また、より丁寧に行うときは、「主香(1回目)」「添え香(2回目)」と呼び方を変えるケースもあります。明確な決まりがあるわけでなく、額にいただくことも禁じられていないので、「1回のみでも、額にいただかなくてもよい」と覚えておくとよいでしょう。

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