【天理教の葬儀マナー】葬儀の特徴や流れについて
公開日:2018年04月04日
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1800年代まで起源がさかのぼり、奈良県に中心が置かれていた天理教。天理教の教えや葬儀での流れなどを説明します。
目次
葬儀の特徴について
天理教の考え方は、神様は人間の親となり、その身を育んでさまざまなことを教えているとしています。亡くなることは「神様に体を返すこと」となり、新しい体が見つかるまで魂を神様にゆだねます。「みたまうつし」という通夜に相当する儀式に象徴され、大きな特徴でもあります。
天理教は神道の一種とされています。葬儀は人道に近い形をとりますが、相談する相手は教会を対象とします。
葬儀の流れについて
《通夜》
《通夜》
通夜と同様のことを行います。同じ天理教でも、地域によって違いがあります。
天理教での香典について
天理教では、蓮の花の描かれた香典袋は、仏教ではないので使いません。表書きは神道に準じて、「御玉串料」「御榊料」「御霊前」が一般的です。水引きに関しては、黄と白、黒と白、もしくは銀色のものを使用します。
なお、香典返しは「偲草」という独特の表記が用いられます。
玉串奉献とは
玉串奉献の仕方は、右手は手のひらを下に、左手はひらを上にして玉串を受け取ります。玉串を時計回りに回して、祭壇側に茎を向けて静かに置きます。
そのあと参拝をしますが、祭壇の前で2回礼をし、柏手を4回打つ、一拝し、柏手を4回打ったら一礼するが決まりです。柏手は、必ずしも音を立てないしのび手ではなくてもよいのが、天理教の特徴でしょう。