【合掌のマナー】姿勢や所作のポイント
公開日:2018年03月29日
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手と手を胸の前で合わせる「合掌」には、由来と意味があります。理解した上で合掌することで、心の有りようも変化してきます。
目次
合掌とは
「合掌」は、手のひらとひらを胸の前で合わせることです。インドの敬礼作法が仏教に取り入れられ、礼拝の作法となり、日本に伝わってきたと言われています。
仏教では、右手は仏の世界、左手はすべての生物の世界を表しています。この右手と左手を合わせることで、仏とすべての生物が一体となり、「成仏」を表すのが「合掌」なのです。また、左右対のものが一つになることや調和すること、相手を敬って礼を尽くすことも意味しています。
姿勢や所作のポイント
代表的なスタイル
- 指を開かずしっかり閉じた状態で左右の手のひらを胸の前で合わせる
- 手の位置は胸から少し離す
- 肩肘の力は抜き、合わせた指先は45度の角度で傾ける
- 頭は前方に軽く傾けて、目を閉じる
固くなりすぎず、自然体を意識して行いましょう。
その他知っておくとよいこと
合掌は相手への感謝と敬意を表しています。
たとえば、食事の前に手を合わせて合掌するのも、食べ物への感謝や生かされていることの尊さ、食事を作った人への感謝を表しているからです。
また、手紙の結びの言葉、「九拝」や「合掌」も仏教の作法です。