【香典のマナー】香典袋の表書きや香典の額について
公開日:2018年03月28日
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「香典」は、故人の霊を供養するための香の代金として、お金を包むようになったのがはじまりです。香典袋(不祝儀袋)の表書きや香典の額、渡し方などを説明します。
目次
香典袋(不祝儀袋)の表書きについて
宗教によって異なる表書き。
- 仏式…「御香典」「御香料」
- 神式…「御神前」「お玉串料」「御榊料」
- キリスト教…「御花料」「御ミサ料(カトリック)」
- 不明な場合…「御霊前」※法要では使用しない
蓮の花が入っているデザインのものは仏式のみです。
フルネームで、3名くらいまで連名で構いません。それ以上は「○○一同」「○○有志」とし、別紙に全員の名前を記して、同封します。ボールペンは使わず、弔事用のペンなど薄墨で書きましょう。
中袋には、住所・名前・金額を裏面に記入します。外袋の合わせの部分は、下側を折ってから、上側を重ねます。「悲しみ下向き」と覚えてきましょう。
香典の額は故人との関係を考慮して
香典の額は、親族1万円、友人・知人・勤務先の上司や同僚は5000円、勤務先社員の家族は3000円が一般的ですが、故人との関係、故人や包むひとの社会的地位を考慮して額を決めるのがふさわしいでしょう。また、新札を使わないのがマナーです。
香典を差し出すとき
弔事の金封は、ふくさに包んで持参します。包み方は、ふくさを菱形になるように広げておき、その中央に香典袋を表向きにおきます。右→下→上の順にたたみ、最後に左側を折って端を裏側に回せば完成。色は緑・灰・紫など地味な色にしましょう。
受付で香典を差し出すとき、表側を上にしてふくさを開き、表書きの名前を相手側から読めるように向きを変えて渡します。「この度はご愁傷さまです」とお悔やみの言葉を添えましょう。
香典は通夜と告別式どちらでも構いませんが、両方に参列する場合は通夜に持参します。
香典返しについて
香典返しは、忌明けの報告とあいさつを兼ねた儀礼です。最近では当日にお返しすることあ多くなりました。仏式は、49日の法要後、神式は30日か50日、キリスト教式では30日が経った頃に行います。
香典返しは、香典金額の半分から3分の1程度に相当する品物を礼状とともにするのが一般的です。品物は日用品が多いようですが、「土に帰る」という意味合いから、陶磁器が選ばれることもあります。