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依頼されて戸惑うことがないように心を込めて準備しましょう。弔辞のマナー

依頼されて戸惑うことがないように心を込めて準備しましょう。弔辞のマナー

公開日:2018年03月27日
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故人と親交が深かった場合、弔辞を依頼されることがあります。依頼されて戸惑うこともあるかもしれません。どのような内容にしたらよいのか、また注意すべき点などポイントを押さえておくと、慌てずに作成できます。個人を弔う言葉となりますので、心を込めて準備しましょう。

弔辞とは

弔辞は「故人を弔う言葉」です。かっちりとした固めの文章にすべきと考えがちですが、難しい言葉を使う必要はありません。遺族や参列者などに聞き取りやすく理解しやすい言葉を選んで作成しましょう。
弔辞を依頼された理由や、故人との関係を考慮し、生前の思い出や故人の人柄をしのばせるエピソードなど、自分の言葉でまとめます。

弔辞の作成ポイント

弔辞の長さ

ゆっくり読んで3分程度、長くても5分以内にしましょう。文字量でいうと800~1000文字が目安となります。

弔辞の構成

故人を悼む言葉から入り、故人の人柄や業績など思い出深いエピソードを織り込んで、まとめます。
最後は遺族へのお悔やみの言葉と、冥福を祈る言葉で結びます。

弔辞で避けるべき言葉

弔辞でも不幸が重なるイメージを連想する言葉や直接的な言葉などの忌み言葉は避けます。

弔辞の書式

正式な作法は、巻紙に薄墨の毛筆でしたため、奉書紙に包みます。
しかし、社葬のような形式的な葬儀でなければ、便箋にボールペンなどで書き、白い封筒に入れる形でかまいません。
弔辞は読み終わったら祭壇に供えます。その後、ご遺族に渡されるので、失礼のないようにていねいに書きましょう。
巻紙に書く場合は、折りたたんだ時に文字が中央にくるように十分な余白を取って、「弔辞」と書きます。また十分な余白を取り、本文を書き始めましょう。
行間は少しゆとりを持たせるとよいでしょう。
最後に少し余白を取って日付、記名をします。記名から十分な余白を取って巻紙を切ります。

弔辞の包み方

上下左右とも十分な余白ができる大きめの奉書紙を準備します。
「弔辞」の文字が表の中央に来るように折りたたんだ弔辞文を奉書紙の中央に置きます。
右側が下、左側が上になるよう包んだら、上下を裏へ折ります。
包み終えたら、表の中央部分に「弔辞」と書き、下に記名をします。

弔辞を読むときに注意すること

  1. 司会者に名前を呼ばれたら霊前に進み、僧侶・遺族に一礼後、遺影に向かって一礼する
  2. 弔辞を広げて両手で持ち、故人に語りかけるように、心を込めて静かに読み進む。早口や棒読みにならないようにゆっくりと
  3. 読み終えたら、もとに戻し、表書きを霊前に向けて壇上に置く
  4. 遺影に一礼した後、僧侶・遺族に一礼して席に戻る

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